大川内山(無縁陶工墓、唐臼ほか)


 江戸時代、多くの朝鮮陶工たちが日本に連れて来られ、大名たちは競って窯業に力を入れたそうです。佐賀鍋島藩も基幹産業として特に窯業を奨励し、多くの朝鮮陶工を作陶に当たらせました。




 上の無縁墓は、この地で一生をかけた陶工たちの寄せ墓で、880柱余りに及ぶ無縁陶工たちの墓がピラミッド型に積み上げられています。






 『唐臼』は、鍋島藩時代にこの河畔に水車小屋が立ち並び、陶石を砕くために使われたものです。昭和40年代初頭に姿を消しましたが、それを再現したものです。秘窯の里・大川内山には、鍋島青磁の原料となる青磁鉱が豊富に有り、これらも『唐臼』で砕いて格調高い名品を生んでいます。



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